真珠のお手入れのご案内
パールクリーニングのご案内
真珠の養殖が始まり100年以上が経ち、これまでに販売された真珠のネックレスは、 5千万本以上と言われています。このうちの大半はお手入れが行われていない状態になっています。ダイヤモンドなどの鉱物と違い貝から出来る真珠は、品質を保つためにはお手入れが必要です。
・輝きが失われる原因
真珠は、炭酸カルシウムの結晶層とたんぱく質層が繰り返し積み重なって出来ています。炭酸カルシウム層は酸に弱いため、身に付けた際に付着した汗や皮脂、化粧品によって真珠層表層部数層が溶けて微細な凹凸となり真珠本来の輝きが失われたように見えます。
・クリーニングの実施方法
一般的に、良質のアコヤ真珠は結晶層1層あたり0.3~0.5㍈で千数百層以上から出来ているといわれています。そのことから溶けて出来た微細な凹凸のある真珠層数層だけを取り除くことで本来の輝きを取り戻すことができます。
・クリーニング後の干渉色のよみがえりをご確認ください。
真珠のテリの良さは真珠層のきめの細かさで決まりますので、経年変化がありません。
エステ(新マイクロパーマネント)のお勧め(特許取得2011年6月)
繊細な宝石である真珠の耐久性を向上させるために、真珠科学研究所が開発した技術「エステ(新マイクロパーマネント)」は、以下の効果が特徴です。
・新マイクロパーマネントの効果
- 真珠内部の微小な隙間を化学物質で充填し経時による内部から発生する品質の低下を防ぐとともに、てり・透明感が向上します。
- 真珠のたんぱく質が強化され、真珠層に耐久性がでると同時に黄ばみを遅らせます。
- 真珠内部の有機物等を乾燥に耐える状態に固定化し、有機物を含んでいる黒蝶真珠やナチュラルブルー系真珠の褪色を防ぎます。
・内部から発生する品質の低下とは
- 一部の真珠に起こる品質の低下は、真珠層内部にある微小な隙間から起こります。
- 経時変化による変色は、たんぱく質が変化することで起こります。
- 有機物を含んでいる黒蝶真珠やナチュラルブルー系真珠の褪色は、真珠の内部にある異物が乾燥・収縮することで起こります。